実際に転科をした人のエピソード

2017年06月05日 15:23


ただの医師の転職よりも環境がガラリと変わるであろう医師の転科。
実際に転科した人は、どのようなメリットを獲得し、そしてどのようなデメリットを被ったのでしょうか。
いくつかの例を元に、そのエピソードを見ていきましょう。

  エピソード1

40代になり、整形外科から内科へ転科した男性医師。
転科と同時に勤める医療施設も移り、少々規模の小さな病院へと転職。

その医師は、若い頃には乗り越えることができた数々の長時間に渡る手術等に、年齢が上がるにつれ辛さを感じるようになったために転科を決意。
また、医師が不足している地域で働くことに興味も持っていたため、病院そのものを移る決断をしました。
体力的な部分、そしてモチベーションの部分でも転科後の方が充実しており、そして不安な面が一掃されたと感じているようです。

それに加えて恩恵を受けたのが待遇面。
大学病院で整形外科医として働いていた頃と比べると1.5倍ほどの年収となり、余裕と収入の両方を得ることに繋がりました。
加えて地域貢献も果たすことができ、当初考えていたよりもメリットの大きい転職、そして転科となったとのことです。

  エピソード2

ある医師は、内科から精神科へと転科。
そのきっかけは、家族が認知症になったこと。
内科よりもぐっと専門領域を絞り込むことにより、1人の患者への接し方が密となり、結果的に医師としての役割を果たしているという充実感を感じることに繋がったようです。
今では、専門医の資格も取得し、より知識も患者との接し方も把握できるようになり、精神科医として自信も持てるようになってきたとのこと。

ただ、転科してすぐは内科医時代と比べ収入がダウンしたという現実も。
大きなダウンではなかったにせよ、転科のデメリット部分をダイレクトに味わうことになりました。
しかし転科してからしばらくたち、今では収入もアップし、勤務医の内科医の平均年収と比較してもそれを上回る収入を手に入れるに至っています。

  エピソード3

救急科から産婦人科へと転科した30代の医師は、救急科の経験を産婦人科で存分に発揮できていると感じることができているようです。
何よりも日本の産婦人科不足の解消に寄与しているという自負を得られただけでも大きなメリットがあるとのこと。

この充実感や社会的貢献を重視して転科したこの医師ですが、しかし、人材不足の分野へ転職したということもあり、収入は倍近くへ。
救急科も人材が不足している分野ではあるものの、待遇面では大幅アップで全く不満はないそうです。

ただ、やはり非常に勤務状況が厳しく、もうしばらく産婦人科で経験を積んだら、この経験をさらに生かすために小児科への転科もすでに考えているとのこと。
さまざまな経験を積み、それをキャリアアップのために有効に使えるのが転科の素晴らしいところであると認識しています。


転科をした人によってエピソードも、そして転科そのものの目的も異なります。
当然のことですが、医師の転職というのは、それにどれだけ重要な意味を見出せるかがポイント。

長い目で自らのキャリアを眺めたとき、どのような選択をすることがベストなのか、これをよく考える必要がありそうです。


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