医師が転職をする理由はここにある


転職を決断した医師の本音

転職する医師が、すべて同じことを考えて職場を変えるわけではありません。
それぞれの医師で、転職の理由も当然異なってくるのです。
転職を決断した、あるいは検討している医師の本音を探ると、転職するいくつかの理由が見えてきます。

収入アップを図りたい!

1つは、収入アップを図るため。
大学病院に勤めている医師はその身分が守られているものの、しかし収入面では中小規模の病院や診療所、クリニック等と比べるとどうしても低い傾向があります。

にもかかわらずハードな勤務を強いられる現状もあり、それを変えようと転職を試みる医師も少なくありません。
それらの勤務状態が改善され、しかも収入が増えるとなれば、これが大きな転職の理由となるのは当然のことです。

人間関係に嫌気がさした!

人間関係に悩み転職する医師も多いでしょう。
特に医局に属していると、大なり小なり人間関係の問題が出てきます。
これに嫌気がさし、もっと自由な環境で腕を振るいたいと感じる医師がいてもおかしなことではありません。

このような理由で転職をする医師は、多くが診療所やクリニックなどを転職先として選択するようです。
大きな病院に移り、そこで新たな人間関係の問題が生じてしまうととても厄介。

できるだけ規模を絞り、しかし待遇面で損をしないような転職先を選ぶのは自然な流れなのかもしれません。

キャリアアップしたい!

そして、キャリアアップを念頭に転職する医師も多々います。
何を持ってキャリアアップなのかは医師それぞれ価値観が異なるところ。
症例数を増やすのか、それとも役職にこだわっているのか、専門医資格などを目指す上での転職なのか、医師によって違いが出てくるでしょう。

キャリアアップと少しリンクする点もありそうですが、新しいことにチャレンジするため、あるいは、これまで仕事をする中で別の分野に興味が湧いてきたために職場を変え認定医・専門医を目指す医師もいます。
いわゆる転科です。
(認定医・専門医に関してはこちらをご確認ください⇒https://www.jsoms.or.jp/public/senmon/

これは例えば、先述したようなハードな勤務状況に、年齢的、あるいは肉体的な問題で耐えられなくなり、やむなく転科するケースもあります。

家庭の事情で!

他にも、家族のために勤務地を考慮し転職する人もいれば、開業のために病院を退職するという人もいます。
地元に戻って医師不足の状況を少しでも改善しようと転職を決意する医師もいるでしょう。

それぞれ転職の理由や目的は異なるかもしれませんが、医師の転職も決して珍しくはない昨今、もし今の環境に不満がある、あるいは新しいことにチャレンジしたいという意欲があるのであれば、積極的に転職を考えてみるべきなのかもしれません。

医師の転職理由と結果についてのアンケート

  20代・女性医師・K.Mさん(高知県・産婦人科)

結婚に伴って、夫の地元に転居する事になったため、新たな病院を探す必要がありました。
地域密着型の転職コンサルタントに相談したところ、納得のいく転職をする事が出来ました。

  30代・男性医師・Y.Kさん(千葉県・総合内科)

私はもともと薬剤師としてキャリアを積んでいましたが、どうしても医師として勤務したいという希望があったため、試験にチャレンジして合格し、薬剤師から無事転職して医師としてのキャリアを踏み出しました。

就職の際は医師求人サイトを見て複数の病院から検討して選んだのですたが、思っていたよりも激務であったりと、求人情報に書かれていた条件と異なる点が多いなと感じています。

  50代・男性医師・M.Mさん(北海道・消化器内科)

医大卒業後、研修医を経て20年以上同じ病院に勤めていました。
病院の体質が古く、日々の業務に対する不満の多い状態でしたが、人手不足が深刻で私が抜けると多くの患者様に迷惑がかかってしまうという責任感から転職できずにいました。

この度、後任の方が決まったため転職サイトを通じて転職する事に。
数か月前からコンサルタントの方と二人三脚で転職計画を立てて実行に移したため、勤務環境重視の転職が出来ました。

  40代・女性医師・I.Kさん(兵庫県・皮膚科)

大学を出てから民間病院で勤務していましたが、結婚や出産・子育てなどで中々時間が取れなくなり、常勤での勤務に限界を感じていました。
やはり子育てや家庭と両立できる環境で勤務したいと考え、大手転職サイトのコンシェルジュに相談。

運よく、新規開業される美容皮膚科の先生を紹介してもらう事ができ、そこで週3回の時短勤務をする事に。
清潔な環境で業務もやりがいがある上に疲れる業務ではないため、家族との時間などワークライフバランスを充実させる事ができました。

  30代・男性医師・Y,Mさん(東京都)

大病院で勤務しておりましたが、患者からのクレームも多く、医師会の人間関係にも嫌気がさしたため、対面以外で人間関係にもゆとりがある業務につきたいと考え、転職を決意。

自力で医師求人サイトや病院の医師募集を探し、最終的には研究施設に転職が決まりました。
面倒なご機嫌取りや無駄な会話をする事なく研究に没頭できるので、やはり自分の性格に合っている仕事に就くことが大事なのだと強く実感しています。

転科を考える医師は増えている

転科を考える30代以下の医師が特に増加傾向

医師の中で実際に転科した人の割合は10%から20%程度と言われており、同じ診療科目でずっと働いている人と比べると割合的にはそう多くはありません。
しかし、診療科目の変更を検討したことがある医師は10%から30%ほどいると言われています。

注目したいのは、この検討したことがある医師の年齢ごとの割合。
60歳以上の医師では10%程度にとどまるものの、30代以下の医師になると30%ほどに増えるのです。

また、実際に診療科目を変更した人の割合を合計してみると、60歳以上では30%程度、そして、30代以下では40%を超えるというデータがあります。
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ここからわかることは、転科を考える医師が増加傾向にあるということ。
終身雇用の概念が薄れてきている日本社会ですが、一般的なサラリーマンやOLなどとは一線を画す医師という職業であっても、職場を変えたり専門分野や専門領域を変更することそのものハードルが下がってきている表れなのかもしれません。

転科をしても自分の希望どうりにことが運ぶとは限らない

医師の転職は、この診療科目を変えることとセットで考える人も少なくありませんが、実際に転科する医師は、環境を変えたいと思っていたり、あるいは、収入を上げたいと思っていたりするなど、目的や動機はさまざまです。

ポイントは、診療科目を変更したからといって、必ずしもそれらの目的や動機を叶えられるとは限らないということ。

環境を変えたいと思っている人の中にも、例えば悪い人間関係を解消したかったり、勤務地を変更したかったり、当直やオンコールなどを減らしたかったりなど、それぞれに変えたい環境があります。

開業医にでもならない限り人間関係から遠ざかることは難しいため、診療科目を変えたとしても、新たな職場で再び受け入れがたい人間関係の問題が発生してしまう可能性も否定はできません。

収入を上げたいという思惑も同様です。
転科する前と後の診療科目によっても変わってきますが、それを変更するということは、これまでとは違った環境に飛び込むということ。
経験が重視される医療の世界で、果たして未経験の分野に飛び込んだ医師に最初から良い待遇を用意する医療施設などあるでしょうか。

人手が極端に足りない診療科目であれば、転職後すぐに収入を上げることも可能でしょう。
しかし、全ての医師がそうなるとは限らないのです。

診療科目を変更する医師や、それを検討する医師は増えてきてはいますが、できるだけ慎重に考えなければなりません。

ただの医師の転職とは異なります。
安易に転科するのではなく、熟考に熟考を重ねた上で決断するようにしましょう。

転科をするメリット&デメリットとは

実際に転科をした人のエピソード